葬儀の手引き


《教会における「葬儀」》

 教会における葬儀の一切は、十字架の死によって人間の罪を身代わりになって全て償い、復活して死に勝利された、主イエス・キリストへの信仰に基づいて執り行われます。深い悲しみの出来事のただ中にあって、キリストが約束して下さった「永遠の生命」を信じて執り行われるのが、教会における葬儀です。
 そこでは、遺族近親・友人知人・関係者・教会員等が相集い、故人とその生涯を想い起こすと共に、ご遺体を皆で丁重に葬ることをいたします。共に祈り、賛美歌を歌い、測り知ることのできない神様のみ心を聴き、故人を偲びつつ心を込めてご遺体を葬ります。そして、残されたご遺族の方々の上に「キリストが約束してくださる真実の慰め」を祈ります。
 ですから、教会における葬儀は、悲しみのただ中にあっても、人知を越えた神様の愛を知る時でもあり、神を礼拝することがその中心です。なくなられた方に最も相応しい<神様の前での葬儀一式>を、教会は祈りつつ執り行います。

《死の出来事が起こった時、先ずどうしたら良いのか》

1.祈る
 死がどこで生じたとしても、その場に神の共にいますことを信じ、神様の支えと憐れみとを先ず祈り
ます。このことは、キリスト者すべてに与えられている大事な務めです。
2.牧師に連絡する
 死の出来事が生じたことを、すぐに牧師に連絡して下さい(深夜でもかまいません)。
☆連絡先:日本キリスト教団小松教会(0761-24-0493)
3.牧師との相談
 牧師と相談し、葬儀社を決めます。また、牧師・長老・遺族代表・葬儀社による打ち合わせの、時間と場所を決めます。
4.遺体の移動
 病院で死去された場合、ご遺体を拭き清めるところまでは病院がしてくれます。また、病院・その他の場所から自宅へのご遺体の移動は、葬儀社に依頼します。ただし、自宅への移動が難しい事情の時には、教会へ直接ご遺体を運びます。

《教会が執り行う葬儀一式の順序》

1. 枕頭の祈り
 ご遺体が自宅に安置されたところで、牧師が「枕頭の祈り」を神にささげます。ご家族の方も共に、枕もとに集まっていただきます。
2. 葬儀社との打ち合わせ
 牧師・長老・遺族代表・葬儀社が集まって、葬儀全体の打ち合わせを行います。
・ 「納棺式」「前夜式」「葬式」の日時と場所を決める。
・ 葬儀の規模がどれくらいになるか予想し、確認する。葬儀関係の費用についても話し合う。
・ 葬儀社に「火葬手続きのための死亡診断書」と「葬儀用のお写真」を渡す。
3. 関係者への連絡
 「前夜式」及び「葬式」の日時・場所等を、関係のある方々に連絡します。教会と遺族が連絡に当たります。
4. 納棺式
 牧師の司式により、ご遺体をお棺に納める「納棺式」を行います。この式をもって、教会により執り行われる「葬儀一式」が始まります。「納棺式」には、その時点までに集まってこられた親族の方々に参加していただきます。
☆ 「納棺式」の後、自宅にて「前夜式」を行う場合には、葬儀社にそのための準備をしてもらいます(お棺を台の上に安置し、周りを花で飾る等)。
5. 前夜式
 「前夜式」は、「葬式」前日の夕刻に、自宅または教会にて、故人を偲びつつ神に祈る祈祷会として行われます(仏教では「お通夜」)。この「前夜式」では、故人とその生涯を想い起こし、神様の導きに思いをいたし、教会代表者数名によって祈りがささげられます。
6.出棺式
 「出棺式」は、ご遺体が葬式のために最後に自宅を出る時の式で、牧師の司式によって執り行われます。ただし、「前夜式」を自宅以外で場合には、「出棺式」は「前夜式」のために自宅を出る時に行うことになります。
7. 葬式
 「葬式」は、「葬儀一式」の中心であり、神様を拝む礼拝です(場所は、原則的には教会の礼拝堂で行われますが、事情によっては自宅その他で行われる場合もあります)。故人のご遺体と共に関係者一同が相集い、神様のみ心を聴き礼拝します。式後には、遺族代表のご挨拶があり、列席者による献花が行われることもあります。この献花は、ご遺体に花をそえて、「葬りの心」を表すために行われます。
8.火葬前式
 「火葬前式」は、火葬に付す直前に牧師の司式によって行われる式です。ご遺体との最後のお別れを行います。
9.骨上げ
 火葬が終わった後、皆で遺骨を丁寧に骨壺に納めます。
10.葬儀一式の終了
 火葬場から骨壺を伴って自宅に帰り、最後の祈りを牧師がささげます。ここで、牧師は終了宣言を行い、教会による葬儀一式が終了します。

《納骨について》

 葬儀を終えた後、適当な日を選んで、お墓に遺骨を納める「納骨式」を行います。いつの日が良いかは、仏教のように決まっていませんので、ご遺族の都合の良い日を選び、牧師と相談の上決めます。
 遺骨を納めるお墓は、家のお墓でも、教会のお墓でも、どちらでも結構です。また、両方のお墓に遺骨を分けて納める「分骨」もできます。
 また、小松教会では毎年10月に墓前祈祷会を行っており、故人を想い起こすと共に、皆で神様に祈りを捧げる時を持っています。どなたでも、参加していただきたいと思います。

《記念会について》

 「納骨式」を終えた後、適当な日を選んで、「記念会」を持つことができます。日取りは上の「納骨式」の場合と同じです。また、場所については教会が望ましいのですが、特別な事情の場合はその限りではありませんので、牧師と相談の上決めます。
 また、小松教会では毎年10月に召天者記念礼拝を行っており、神様の元に召された方々のことを想い起こし、皆で神様に礼拝をささげる時を持っています。どなたでも、参加していただきたいと思います。

《自分の葬儀のために準備しておくこと》

 「自分の葬儀は教会にお願いする」との意志を、ご家族の方々に伝えておくことが最も大切です。そのために、この「葬儀の手引き」を用いることができると思います。また、「死去した時には、牧師にすぐに連絡し(0761-24-0493)、牧師の指示に従って葬儀を進めるように」ということを、家族の方々に確認しておくことも忘れずに。そして、ご家族の理解を得られるなら、家族の方々と共に礼拝に出席し、「牧師との面接・相談」を前もってしておくことが最も良い準備となります。

2003年2月
小松教会長老会


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